こんにちは、はてな営業部の武富です。オウンドメディア担当の方と打ち合わせをするなかで「はてなブックマーク経由で広く読まれる記事をつくるためにはどうすればよいのか」とよく相談をいただきます。
「こうすれば人気記事がつくれる」という絶対の法則はありませんが、私は「はてなブックマークで広く読まれる記事には、どのような傾向があるのか」を知ることから始めるとよいと考えています。
そこで本記事では、はてなが運営する「はてなブックマーク」を活用して人気記事を分析する方法を紹介します。
ネットの旬な話題が集まる「はてなブックマーク」とは
はてなブックマークは、はてなが2005年から提供しているソーシャルブックマークサービスです。インターネットで気になった記事をユーザーがブックマーク(保存)することで、ブラウザやデバイスを横断して記事を閲覧できます。ブックマークする際は、タグやコメントを付けられ、TwitterやFacebookのアカウントと連携すれば同時にソーシャルシェアもできます。
多数のユーザーがブックマークした記事は、独自のアルゴリズムで精査されたのち「いまインターネットで話題の記事」と判断され、はてなブックマークに掲載されます。いまインターネットで話題になっていることがひと目でわかるため、はてなブックマークは「ブックマークツール」としての機能だけではなく、情報感度の高いユーザーが集まる「コミュニティ」「メディア」といった一面も持ち合わせています。
上記の図は、はてなが制作した記事の中から広く読まれたものをひとつ取り上げ、ソーシャル流入数を時系列でまとめたものです。図をみると最初にはてなブックマークから流入が集まり、その後にTwitterやFacebookで拡散されていることがわかります。このように、はてなブックマーク経由でソーシャルに広がるコンテンツが多数あります。
はてなブックマークとソーシャル拡散に関しては、事例記事でも紹介しておりますので、ぜひそちらも参照いただければと思います。
はてなブックマークを活用して人気記事を検索しよう
記事の分析方法の前に、基本となる「はてなブックマークで人気の記事を検索する方法」を紹介します。はてなブックマークでは、TOPページ右上にある検索バーから「キーワード」または「URL(ドメイン)」で記事を検索できます。
以下、詳しい使い方をキャプチャを交えて紹介します。
キーワードから検索する場合
「働き方」「育児」「お金」など特定ジャンルで記事を検索したい時は、任意のキーワードを含む記事が検索できる「キーワード検索」が便利です。はてなブックマーク数が多い記事を調べたいときは「人気順」、最新の傾向を知りたい場合は「新着順」で表示できます。
左のサイドバーから「タグ」「タイトル」「本文」など検索対象の指定も可能なので、「タイトルに任意のキーワードが入ってる記事を調べたい」などのニーズにあわせて活用できます。
URLから検索する場合
自社メディアや競合メディアなど特定のサイトの人気記事を検索したい場合は、URLやドメインを入力する「URL検索」が便利です。
ドメインを入力した場合、配下にある記事すべてが検索対象となります。
検索結果は、「ブックマーク数」や「期間」などで絞り込みも可能です。
調べた記事が、なぜ人気を集めたのか分析しよう
人気記事を検索した後は、その記事がなぜ注目を集めたのか分解して理由を考えます。いくつか分析の観点を紹介しますので、参考にしていただければと思います。
【1】そもそもブックマークが集まるジャンルなのかを考える
はてなブックマークにはさまざまな記事が掲載されていますが、人気記事のボリュームはジャンルや切り口によって異なります。そのため、まずは自社メディアで今後発信したいジャンルと、はてなブックマークの相性を考えることが重要です。
下記、はてなブックマークで特に人気のあるカテゴリを一部紹介します。これらは、はてなのコンテンツ制作でも得意なジャンルです。
- テクノロジー
- 仕事・働き方
- 漫画・アニメ
- グルメ
- 暮らし
- 趣味・カルチャー
- 旅行
- 育児
【2】ブックマークの動機を探る
気になる記事を見つけたらブックマークコメントを開き、その記事がブックマークされた動機を考えます。ユーザーが記事をブックマークする動機は「あとで読みたい」「気になる」「面白い」「役に立つ」「他人に知らせたい」などさまざまです。記事内容とあわせて動機を考えることで、ユーザーがどの部分を魅力的だと思ったのか分析します。この際に【1】で把握したジャンルと動機をかけ合わせて考えると、より深く分析が行えます。
なお、はてなブックマークのネイティブ広告では、CTRだけでなくBTR(広告枠のClickから、ブックマークされた割合)に注目してほしいと伝えています。それは過去のデータからCTRとBTRは連動しないことがわかったからです。私たちは、CTRに影響しやすい記事タイトルの分析も重要視しつつ、記事内容の分析にも目を向けて「ブックマークしたいと思わせられたか」を考えています。
このあたりに興味がある方は、ぜひ過去のセミナーレポートを参照ください。
【3】ブックマーク数の「壁」を探る
基本的な分析方法は【1】と【2】で十分ですが、もし余裕があればブックマークの「壁」を意識した分析もおすすめです。「壁」の定義はジャンルによるのですが、例えばブックマーク数の多いジャンルであれば「100ブックマーク」を基準にして、越える記事と越えない記事の差を考えるとより細かく分析できます。
おわりに
このように記事を丁寧に分析すると、それぞれの記事がなぜ人気なのか仮説が立てられます。あとは、仮説を実証するための記事制作を進めます。一番の課題は「そもそも仮説に沿った記事が作れるのか」ですが、そこはトライアンドエラーの繰り返しになると思います。
もし、コンテンツの制作に悩んだ際は「はてな MediaSuite」からぜひ私たちにご相談ください。また、はてなブックマークの広告拡散に興味をもった方は「はてなネイティブ広告」からお問い合わせをお願いします。
はてなのオウンドメディア集客支援について
強い拡散力を持つユーザーを多く抱えるWebサービス「はてなブックマーク」上に、 読者に自然に受け入れられやすいネイティブフォーマットの広告をご用意しました。
貴社コンテンツが多くのユーザーの目に触れられやすくすることで、読者獲得やコンテンツシェア行動を促進し、貴社の集客課題を解決します。
オウンドメディア立ち上げをお考えの担当者様や、運営中で集客にお悩みを抱えている担当者様は是非一度ご相談ください。