人材獲得を目的にオウンドメディアを活用する「オウンドメディアリクルーティング」について解説します。
「オウンドメディアリクルーティング」とは
「オウンドメディアリクルーティング」とは、世界No.1求人検索エンジン(※出典:Comscore 2021年3月総訪問数) 「Indeed (インディード)」の日本法人であるIndeed Japan株式会社が推奨している採用手法です。
オウンドメディアリクルーティングは以下のように定義されています。
オウンドメディアリクルーティングとは、自社の運営するメディア(採用サイトやSNS・社員)を軸に、高付加価値人材 に 自社主体 で直接メッセージを発信し、共感を喚起 することで人材獲得につなげていく能動的リクルーティングです。
求職者の変化により「高付加価値人材(自社での活躍可能性の高い人材)」の獲得が困難になってきています。
「オウンドメディアリクルーティング」では、高付加価値人材に「出会い」「選ばれる」ために、以下2つを軸にした情報発信を行うことを推奨しています。
1.出会うための情報発信 : ジョブディスクリプション
「仕事の役割」と「必要な能力」を見える化した「職務記述書」
2. 選ばれるための情報発信 : シェアードバリューコンテンツ
自社の価値・魅力について求職者との間でシェアされるコンテンツのことを指し、自社の存在価値を伝える「パーパスコンテンツ」と考え方・文化を伝える「カルチャーコンテンツ」がある
求職者が訪れるオウンドメディアで伝えるべきこと
採用オウンドメディアにも多くの導入実績を持つCMS「はてなブログMedia」を提供するはてなが採用オウンドメディアをテーマに開催したイベントでは、Indeed Japan株式会社 Head of Sales 岡安 伸悟氏に登壇いただき「オウンドメディアリクルーティング」についてご紹介いただきましたので抜粋してご紹介します。
上記のように、2018年の調査では、就職・転職活動の際に8割以上の求職者がオウンドメディアを訪問するという結果が出ています。企業が高付加価値人材に「出会い」「選ばれる」ためには、ジョブディスクリプションとシェアードバリューコンテンツが必要です。
ジョブディスクリプションには求職者が「仕事の役割」と「必要な能力」を理解するための充実した情報が記載されていることが重要です。自社目線で記述するのではなく、求職者の目線でどんな情報があるとわかりやすいかを考えることが大切だと説明されていました。
また、別の調査にて、求職者は事業内容・募集要項の次に「社風・職場環境」「企業の精神・考え・メッセージ」を閲覧しているというデータを紹介し、シェアードバリューコンテンツとして発信する具体的な内容についても以下のように説明されました。
また求職者のペルソナの行動に沿って、適切なタッチポイントで適切なコンテンツを提供し、各施策がしっかりと連動することが重要とお話されていました。
採用オウンドメディアも計画が重要
採用オウンドメディアを運営する際も、オウンドメディアの戦略設計が役立ちます。採用マーケティング全体の戦略・ペルソナ・カスタマージャーニーの中で、オウンドメディアのコンテンツにどんな役割を担ってもらうかを考え、ジョブディスクリプションと シェアードバリューコンテンツの企画を検討してみてはいかがでしょうか。