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「オウンドメディアの成果をどう測る?現場担当者が語るオウンドメディアマーケティングセミナー」を実施しました

2015年3月26日(木)に「オウンドメディアの成果をどう測る? 現場担当者が語るオウンドメディアマーケティングセミナー powered by はてなブログ」と題したセミナーを東京・表参道のはてな東京オフィスで開催しました。当日の模様をレポートします。

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平日昼間のイベントにも関わらず会場には多くの方々にお越し頂きました。
まずははてなブログプロデューサーの松本よりご挨拶。

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はてなブログで目指すことは「書き手の支援」であり、そのために企業の表現活動の場であるオウンドメディアを、はてなブログを活用してより盛り上げていくと語りました。

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最初の登壇は「ライフネットジャーナル オンライン」を運営するライフネット生命保険株式会社 マーケティング部長 岩田慎一さん。

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開業して以来コンテンツマーケティングに力を入れてきた同社。オウンドメディアを始められたのは将来保険を検討されるであろうニーズ潜在層にリーチするためでした。当初はKPIをPV指標で設定していましたが、途中からUUと閲覧時間を重視する方向にシフトしたそうです。

保険は購買サイクルが長い商品のため、短期的な結果の良し悪しでなく、中長期的な戦略としてメディア運営を続けていかないと効果が判断できないと語りました。

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続いての登壇はスポーツウェアメーカーである株式会社デサント SP部WEB推進課 加勇田雄介さん。

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デサントでは「コンプレッションウェア」と呼ばれる肉体疲労を軽減しパフォーマンスをあげるスポーツウェアを販売しています。
加勇田さんは営業にいかに武器を持たせられるかを考え、販促に必要なファクト作りの手段のひとつとしてオウンドメディアを展開。自社の営業と、商品を導入してくれる企業のバイヤーや担当者の3PVがあればいいと言い切るレベルまで、記事を見てほしい対象を絞り込むことを徹底しました。そのおかげで自社のコンプレッションウェアはスポーツ用品コーナーだけにとどまらず、ヨドバシカメラのPCコーナーやIT企業の福利厚生の一環として導入されるなど幅広い展開が可能になったそうです。

 

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3人目の登壇は「サイボウズ式」を運営するサイボウズ株式会社 コーポレートブランディング部 サイボウズ式 編集長 藤村能光さん。 

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社内メンバーやその働き方、赤字の話まで、身近な話題をコンテンツ化していった結果「サイボウズとならおもしろいことができそう」と外部から声をかけてもらうことや大手メディアからの取材依頼が増えたそうです。記事がきっかけでサイボウズが導入されたり、オウンドメディアがきっかけとなった採用も生まれています。

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登壇者の発表が終わり、はてなの営業部長である高野から企業向けオウンドメディア構築プランの「はてなブログMedia」をご紹介。

はてなブログ、はてなブックマーク、はてなブロガーという3つの軸で、「プラットフォーム×プロモーション×コンテンツ」の相乗効果を生み出していきたいと語りました。

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最後は、はてなブログ「ガ島通信」を執筆しているジャーナリスト/法政大学准教授の藤代裕之さんを交え、登壇者3名と座談会。

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オウンドメディアにとっての成功や失敗とは何か、炎上への対策はどう講じているか、プラットフォームへの記事配信についての考え、自社宣伝に偏らない工夫などについて議論しました。
来場者から「オウンドメディアでせっかくいいコンテンツを拡散してくれる人がいない。コンテンツ作りと拡散する仕組みをどのように作ったらいいか」といったお悩みに対して三者が答える場面も。

藤村さん「サイボウズは社員がソーシャル好きな人が多い。社員一人一人が情報を発信していく。社内でこの情報を出したので共有してくださいとは言わない。社内の人であっても、コンテンツが響いたら自然とソーシャル上で共有してくれる。拡散させる仕組みづくりよりも、社内の人も動かせるコンテンツをつくることに注力すべきと考えている」
加勇田さん「あくまで弊社の考え方だが、拡散はしなくてもいいと思っている。本職の外部メディアには、拡散力ではどうしても勝てないと考えているので。そのため弊社のオウンドメディアでは、外部メディアが興味をもって取り上げてくれる記事ネタをいかに仕込めるかに、役割を割り切っている。ただ、そういった方針で運用した結果、外部メディア側からコンテンツの配信依頼を頂いたので、結果的に拡散力も自前で持ちつつある」
岩田さん「発信力のあるトップとして、ライフネット生命保険の場合は出口(会長)や岩瀬(社長)の存在が大きい。あとは公式のソーシャルアカウントや、セミナーなど情報発信力のある人の前で話すなども積極的に行っている」
モデレーターの藤代さんは「オウンドメディアを企業で始めるといっても、そもそも社内の人にもシェアしてもらえないようなコンテンツを作るのはダメですよね。また、三者が挙げたように、マスメディアへの効率的なアプローチやトップの発信サポートなど、組織や部門によってオウンドメディアの目的にはバリエーションがあるはず。メディアやゴールを変えることでいろんな答えがあると思います」と議論を締めくくりました。

 

 

はてなでは、オウンドメディアを始めようと考えている企業の広報・マーケティング担当者様を支援するセミナーを、今後も積極的に開催していく予定です。

オウンドメディアを使った顧客とのコミュニケーションに興味がある企業様はぜひ「はてなブログMedia」をご検討ください。

 

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